ノーリフティングケアの導入効果と他施設との連携事例

ノーリフティングケアの導入効果と他施設との連携事例


~正寿園での取り組みと学び合いの現場から~

はじめに

介護現場で長年課題となってきたのが、介護職員の腰痛や身体的負担です。その解決策として注目を集めているのが「ノーリフティングケア」。利用者を人の力で持ち上げるのではなく、福祉用具や機器を活用して移乗や移動を行う介護方法です。正寿園でも、このノーリフティングケアを積極的に導入し、安全で快適な介護環境づくりを進めています。

ノーリフティングケアとは?

ノーリフティングケア(No Lifting Care)とは、介護職員が利用者を直接持ち上げずに介助を行うケアのこと。専用のリフトやスライディングシート、スタンディングマシンなどを使用し、職員の腰痛予防や利用者の安心感向上を図ります。

主なメリット

介護職員の腰痛リスク軽減

利用者の転倒・ケガ防止

安全で安定した介助の実現

職員の離職防止・働きやすい職場環境づくり

正寿園での取り組み

正寿園では、施設全体でノーリフティングケアを実践し、定期的に職員研修を実施。さらに、他施設からの視察受け入れも行い、取り組みを共有しています。

2025年5〜6月の視察事例

5〜6月には、以下の施設・団体様が視察に訪れました。

5月8日 障がい者支援施設 太陽荘 様

5月16日 岩手県議会環境福祉委員会 様

5月28日 老人保健施設こずやサンブルク 様

6月4日 救護施設 白鳥ホーム 様

見学では、実際の介助機器の使い方や介助方法を職員が実演。参加者の方々にも機器を使った介助を体験していただき、意見交換を行いました。

他施設との連携が生む学び

視察に訪れた方々は、現場の安全性や介助の質を高めるための工夫に強い関心を寄せていました。互いの施設の課題や改善策を共有することで、新たなアイデアや取り組みが生まれます。こうした学び合いは、地域全体の介護水準向上にもつながります。

導入を検討する施設へのポイント

職員全員の理解と参加 ノーリフティングケアは機器だけでなく、介助の考え方を変える必要があります。

機器の選定と配置 施設の構造や利用者の状態に合わせた機器選びが重要です。

継続的な研修 操作方法の定着と安全確保のため、定期研修を行うことが不可欠です。

まとめ

正寿園のノーリフティングケアは、職員の負担軽減だけでなく、利用者の安全と快適さを守るための大切な取り組みです。他施設との交流や情報共有を通して、より良いケアの形を探求し続けています。今後も地域に根ざした施設として、安心と笑顔を届ける介護を目指してまいります。

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