2025年10月2日、寿幸園に「青森県赤十字血液センター」の献血バス「宝くじ号」が来園しました。
地域に貢献する取り組みの一環として、職員たちが自主的に献血へ参加。笑顔と温かい気持ちに包まれた一日となりました。
命を支える一滴の血液

血液は人工的に作ることができず、保存期間もわずか3〜4日しかありません。
そのため、日々の献血が「命をつなぐ」ために欠かせない取り組みです。
今回の献血には、日頃から入居者様の命と向き合う職員が多く参加しました。
その中の一人が、次のような想いを話してくれました。
「小学6年生の息子が“汎血球減少症”で入院し、何度も輸血を受けました。
紫色だった唇が輸血のたびに少しずつピンク色になり、“命が吹き込まれる”瞬間を何度も見ました。
あの時、誰かが献血してくれたからこそ、今の息子があります。
だから、今度は私が“誰かの命を支える人”になりたいんです。」
この言葉に、会場全体が静かに温かく包まれました。
血液が命をつなぐ“バトン”であること、その重みを改めて感じる時間となりました。

献血バス「宝くじ号」とともに

今回来園したのは、日本赤十字社の献血バス「宝くじ号」。
日本宝くじ協会の支援により運行され、青森県内各地で献血活動を行っています。
寿幸園でも職員が続々と参加し、「思っていたよりも全然平気でした」「誰かの役に立てるのが嬉しい」といった声が多く聞かれました。
初めての献血に挑戦した職員もおり、この機会が“社会貢献の第一歩”となったようです。

命のバトンをつなぐということ

医療現場では毎日、輸血を必要とする方がいます。
交通事故、手術、出産、そして血液疾患。
一人ひとりの献血が、その「誰か」の命を支えています。
寿幸園では、これからも地域福祉の一員として、献血活動や社会貢献に積極的に取り組み、
「命のバトン」を未来へとつないでまいります。